2014年01月07日

秘すれば花なり…

明けましておめでとうございます。

年始の挨拶まわりも一段落したところですが、やはり研修生の抜けた穴は大きく、現場も戦争と化しております。

世情は移ろい、政治経済及び外交に於いても変化の兆しが見え隠れはしておりますが・・・・

我々を取り巻く環境は依然厳しく、暗い暗渠を漂う状況だと思う。

けれども、その暗さは漆黒ではなく、微かに・・・ほんの微かに明るくなってきているのかもしれない。

暗渠から明渠 へ抜け出ていく道筋が見えてきたところとでも言いましょうか・・・

そんな中、最近なかなか捗らない読書の中で、世阿弥の「風姿花伝」に甚く感じ入るところがあったので、下記に記してみようと思う。

秘すれば花なり…



http://www.bookreco.jp/books/detail/76615

秘すれば花なり…人の心に思いも寄らない感動を呼び起こす手立て。これこそが花なのである。能の永遠のテーマである「花」のイメージをあらゆる角度から見つめ、本質にせまろうとした書である。
著者の世阿弥が父である観阿弥の遺訓を基に著した日本最古の能楽理論書であるとともに、哲学にも通じ、そして教育にも通じる日本人としての普遍的な価値とはなにか、その深い洞察力をもって示してくれているように感じ得た。
芸能においても人生においても、人が持ち得る花を上手く見せる工夫をもち、思い上がることなく初心を忘れず、探究心をもって日々学ばねば、事の上達は達成されぬ…その他諸々多彩な角度から示され訴えている言葉は、まさに日本人としての美徳そのものであり、日本的理を花に例えて懇ろに示す参考書でもあるのかもしれない。中でも甚く合点がいったのが、「時の運とは恐るべきもの。時には男時・女時というものがある。どのようにしても良い時もあれば、悪い時もある。これは人智の及ばぬ因果というものだ。勝負に必ずどちらか一方が色めいて、いい感じになる時がある。これが男時と心得る。」今の日本はどうだろう?今の我が国は今の因果をどう捉えているのだろう。長い女時から大きく男時に因果は振れているかのように私には見えるのだが…この時を逃さぬよう、そして大輪の花を咲かせるように自信を持って進んで行きたいものだ。



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Posted by スポット屋 taka at 20:17│Comments(0)つぶやき
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